IE9ピン留め

2011.12.04

タイトル:愛されている綿・その数2300個

2011/12/04記録

昨日と打って変わって晴天日。
気にかけていた摘み残しの綿が気がかりです。
何とか収穫したい。午前中はまだ湿り気を残すので、
午後からをその時間に当てました。
しかし、強烈な風は木々を揺らし物を飛ばして荒れ気味です。
木の葉が空中をさらさらはらはら線を描いて散り小川の如しです。
鮮やかな菊の花が咲き匂う道路には大量の枯れ葉が
がさごそずるるるーと音を立てて渦を巻いて私の足元を追う。

林はざわーどぉ―ごぉーと吠えるように騒ぐ。
風よ風よもっと吹けー。ワタ畑の上にはもっと端の方まで
うまく落葉を落としておくれ。出来れば遠くの畝にも均して
上手に積もっておくれー。これって賢治スタイルでした。

さてさて、肝心のワタは吹き飛んでいないか心配でしたがワタ畑へ。
遠くからも、茶けた一面の中に白がぽこぽこと見えます。
待ってましたよ。さあさあお待ちどうさまでしたとばかり、
ぷらんぶらぶらもっこり長く垂れて見事です。
ぶどう状になっていたり、葉や茎と絡まったり、隣同士、
糸の如くにくっついてサーカス芸もありでしたが、その割には大丈夫でした。

先般、染めの問屋さん安坊さんが
私に話しかけてくださったことを思い出します。
本当、この製品になった綿は愛されて
育てられているってことがよーく分かりました。
嬉しいですね。そんなワタからの手拭いを昔ながらの
染めの手法で染めることができましたと。
池内タオルの社長さんも、和綿倶楽部の人が育ててくれたからこその
ワタがあったから商品化できた。このもちっと感のある和綿、いいねー。
こちらはタンザニアからの輸入もの、すべすべ感でさらっとしている。
この違い!どうだい?と呼びかけてくださいました。
畑から持参したワタの木と摘んだばかりの和綿ワタ。
会場の皆さんも手にとってホントだと。
最後の一つの黄色の咲こうとしていた小さな花が先端についていて、
なお鮮やかに見えましたが、始めて見る方が多く喜んで頂きました。
綿に魅せられてとしてやってきたこの月日は、やはり間違いなし。
その通りです。ワタ畑は轟音と共に吹き上がる風を、
林が塀のようになってさえぎってくれていて、音こそすれど穏やかでした。
暫く前に頑張って刈り取った草の後は、春のように緑の草原と化していました。

昨日のワタ繰りとごみ取りの作業時に、痛っ!となって、
種両端の尖りに驚いた皆さんがありました。古くなるとその尖りは
感じられなくなります。段々に、色合いもねずみ色から茶っぽく
変化しますと説明しつつ、種の元気さを確認したところです。
触れる角度によっては怪我するかもしれない程
「ちくっ!・痛っ!」となります。説明不足でしたね。

いつかは数えてみようと思っていたことを本日実践しました。
3時間半ほどで摘み取った綿実の個数は、2300個ほどでした。
余り自信はないけれど。やったーですね。
数を数えてワタを追うと頭が数字で一杯になり、
楽しみが半減するようにも思えました。
やっぱり、ただひたすら無の境地が素敵かな。
ふうっ、やっとやりました。

by murai

# by wamen-women | 2011-12-04 18:12 | ・畑の記録 2011' | Trackback | Comments(0) 

2011.12.3

タイトル:2011年和綿倶楽部日全程終了

2011/12/03記録

 和綿倶楽部の最終日、今頃に降る雨を
サザンカ雨というらしいのですが
その雨の中でしたが心は充実日でした。

今日は棉繰り工程と耳栓づくりです。
籠にうず高く積まれた皆で収穫した和綿は
より白く光っています。あの鼠色のワタは?と質問です。
さすが、台風一過の泥に染まった濡れネズミ?
ずぶぬれワタさんはご遠慮願いました。

私の一人仕事にします。大切にして面倒を見ましたよ。
助け起こして歩いたワタの様が思い出されます。
もうそんなに日が経ったのですね。  
ごみ取りや綿の付きの引っ張り具合を見たりしながら、
小気味良い速さで作業が進みます。前々年ものは
多少黄みがかっている。違いが良く分かります。
ですが手繰りの綿繰り機のローラーをくぐり出ると、
なんと見事で綺麗な艶艶のワタになる。
サンタさんのひげのようになって出て来る出て来る。

静かな会場にキィーキーキュィキュィと音を鳴らして積もるワタ。
だから、「生なり」っていうのねと誰かさん。
活動の写真をカレンダーのように見ながら、爽やかな初夏から熱い夏へ、
紡績工場や綿実油搾油工場にも出陣しました。
そして実りの秋へと一年を振り返りました。
随分の行動ができた2011年でした。

初の和手拭いとハンドタオルとガーゼ仕様のマフラーが
社会デビューを果たしました。
分野の違う皆さんから学ぶことの多かったこと等、
先のお披露目会の折りの関わり合った皆さんの気持ちに触れながら、
杉本さんやメンバーもずっと忙しくしていたからと、
今日は久しぶりにご一緒できますよとデンと座って
見事な手さばきを見せてくれました。
途中、元気な子どもさんが飛び入り体験です。
森の活動から帰った学生さんも立ち寄ってくれました。
いいね、身体が落ち着くと言って横に並んで棉繰りをしました。

一区切りしてからの修了式。
今年のワタの出来はと尋ねられました。
今も収穫に追われて凄いのなんのの勢いです。
夕刻4時半にはもう闇に染まりますので、
ついつい闇中で収穫になるほどでまだ豊作続きです。
既にゆうに60キロはあります。数グラム単位の1コットンです。
何個を摘み取ったことになるのでしょう。効率とは無縁のワタ畑です。

特に頑張れた今和綿倶楽部メンバーの皆さんには、
和綿倶楽部の杉本さんからゾウの糞から作られた
紙使用の賞状が用意されていました。
常磐線と不便なバス便で行ったり来たり、傾く夕陽で伸びる影を
残してお帰りタイム、汗でへばりついて大変でしたでしょう真夏日のワタ畑。
たしなみも心がけも整っての心意気の皆さんの懐かしくも
嬉しい頑張りは本当にお見事でした。
幅のある話しにも耳を傾けながら、一年間お疲れ様でした。
また、元気にお会いしましょうと、ハーブ茶でテーブルを囲みました。
初参加で次年度ご一緒に、の木の香りが大好きとおっしゃるWさんの言。
この空気、こういった光景が幸せっていうものに見える、と。

by murai

# by wamen-women | 2011-12-04 15:07 | ・畑の記録 2011' | Trackback | Comments(0) 

2011.12.1

タイトル:枯れ枝に小鳥のさえずり花のごとし

2011/11/30記録

赤に白に黄に緑がアクセントの小道。
サザンカ咲いて隣は茶の花、菊花も賑やかに
咲き揃って花の華匂う垣根。どこかきりっと見える
初冬の光景があります。枯れ葉がちらちらかさかさ舞って
命の連鎖が見えます。

そこにもわずかずつですが放射能が降り注いでいます。
スポット的な汚染地もあります。そんな折ですが、
どこも今年はものものが豊作という。よりによってと思うが、
ちょっとやそっとではなくならないという恐るべ厄介な
物質が音もなく止まずに静かに降り注いでいるのです。

通り過ぎてくれたらいいのに、見えないけれどしっかり
生命体を傷めて留まる。自然と命は一体なのに、
食べ物はもちろん、空気も水も汚染されて
命が絶えようとしているのに、こんなことになっても
白黒を決められない。未来の子どもたちの命を奪うことになるのに、
どうかしている。命の心がうずいて騒ぐ。

ワタはひたすらワタでいる。ですが、人々はきっと言う。
被曝したワタでないでしょうねと。台風一過の青空の下、
倒れた木を起こしながら和綿倶楽部の皆さんと楽しんで
収穫したとびっきりの棉実を放射能測定をすべく準備中です。

枯れ葉も落ちてくるし土にも触れる。
外気にも当たり砂塵が入り混じる。この当たり前の状況で
どういう結果となるか。前回までは、茎も葉も実も不検出でしたが、
またまた我が身の健康診断みたいです。

恐らく大丈夫でしょう。天空から南東にかけての夜空、
星座が銀座のようにびっしりまたたいています。
どっさり収穫できたせっかくのワタワタの天日干し、
したいけれど明日はどうしてもご用あり、残念です。

それでは素敵に夢を!お休みなさい。 

by murai

# by wamen-women | 2011-12-01 19:06 | ・畑の記録 2011' | Trackback | Comments(0) 

2011.12.1

タイトル:陽だまりで気持ちのんびり 手はいそいそと

2011/11/24記録

地上のことは知る術なし、きらきらまばたき静かの星空がとてもきれいです。
しんしんと夜は更けてゆきます。木枯らし一番も吹いて、
初氷も張って、どんどん冬が近づきます。
が、風のない陽だまりは心地良く楽しい作業となります。

目を閉じると、少し病にかかったかなって思うほどに
採り切れなかったコットンが目から頭内に白く見えます。
今にも落ちそうになっているふんわりもこもこコットンが、
真っ白な玉すだれ状になって細い一筋の糸で繋がっている様子は、
まるで蜘蛛の糸の小説の世界です。

また、早朝に朝日に輝く姿は白銀の世界、ザラメってご存知ですか。
そのザラメがくっついたようです。みぞれをまぶしたように
きらきら光っている様に魅入ります。
最高に素敵。し・あ・わ・せ気分に浸ります。
ただ難は、朝露でしっとりと濡れたままの収穫は、
しっかりの天日干しが必要です。手間が倍にかかります。
日が陰る前に取り入れないと水分を含みますのでこれまた騒動です。
部屋中に一面に並べられたワタワタワタ、見事です。
上下をひっくり返したり積み上げたりして場所の確保に四苦八苦です。
横たわったり縦になったりしてのびのびふっくら、
表情をつくっているようです。生きているなって実感します。
一体感が存分ですね。 


by murai


# by wamen-women | 2011-12-01 19:02 | ・畑の記録 2011' | Trackback | Comments(0) 

2011.11.19

タイトル:あらためて大地の恵みに祈ります・心ある愛に感謝します

2011/11/17記録

さてさてと、おらコットン和綿畑にとっても
初のおめでたい出来事をご報告致します。
商品のお披露目日が参りました。池内タオルさんによる自信作です。
茄子紺の美しい色合いに身を染めての和手拭い。
ガーゼの風合いがこれまた素敵なショールでマフラー使い。
タオル地ハンカチはコットンボールの絵柄も愛らしさたっぷりでした。
丁寧に包まれたタオルハンカチ、和手拭い、ガーゼマフラーは
鎮まって納まって賢く整って私たちを待ち受けていてくれました。
どきどきものの初接見でした。

会場には木の温もりが、集う人の心の息吹が、嬉しさがさざ波のように
次から次へと風になって流れました。
段々に集う皆さんの距離が縮まってゆくのが分かります。
喜んで迎えられている。ワタ畑が成した小さな小さな一つことが
こうして仕上がってゆくということの素晴らしさ。
本物に出会いたいと求めて願う仲間が集う
文句なしの空間がそこにはありました。

たかが和綿、されどものものの真を見る。こんなにきりっと気持ちの
良い空気が生まれることに心浮き立つひとときでした。 
加えて、気持ちを込めて自らを頑張れる若者たちの
会場作りに勤しむ動きに、久し振りの感動を貰いました。

思い起こします。皆さんと作業を共にしたあの日、あの時間、
やっぱり繋がっていたのだと自然が織りなしてくれた今を連ねてくれました。
一粒の和綿の種。届けてくださったからこそ今がある。
捨てられなかった私の気持ちが今日までを運んでくれた。
少しずつ出来ることを叶えてくれつつ夢を育んでくれた。
私の知らないところでちゃんと用意がされていたように今があります。

当日、掌大の簡単パラッと冊子に気持ちを散文風に
綴ったものを持参しました。切って折り込んでのお手伝いを
してくださったKさんは見た瞬間、愛があるとおっしゃいました。
私の心が声かけしたのですね。私の今までは和綿ワタを
愛したからこそできたことなのだと、改めて思い至りました。
また、和綿での作品作りに陽を当ててくださった皆様の愛に恵まれてきました。
嬉しかったですね。先の目標など大きくは持たずにきた
私は一体何であったのでしょう。機械による大量のものづくりの現代に、
ただひたすら種を蒔き、生育のお手伝いをしてきただけですが、
そのことがほんの入り口ながら実を落としてくれました。
人々が心を紡いでくれています。多くの方々と手を携えて
明日を豊かに紡いでくれています。
まさに、新たな風を織り込んでくれました。喝采です。
私と同じおバカさんを見つけましたよと種を差し出す吉村氏を思います。
「ときめいてワタ作りをしませんか」とただ呼びかけてきた私がありました。

残念ながら放射能被曝が色濃く社会を歪めています。心身を病ませますが、
小さくとも心に陽をかざして、生きるってことにひとりひとりが
真剣に向き合いましょう。きっとできます心に呼びかける自分作り。
棉には失敗はない。何かかにかに生かせるものばかり。
やってみると分かります。見てみると分かります。
自らの目で自らの手で、時には力を合わせて根気よく。

一人でも多くの方々が、風を受け土に触れ、
自然に身を添わせての頑張りを善しとしてくださることを祈ります。


by murai

# by wamen-women | 2011-11-19 18:50 | ・和綿倶楽部(J-cotton) | Trackback | Comments(0) 

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